「自作ゲーム工房」なんて大それた看板を出していることもあるので、そろそろ「ボードゲーム」に関することをいろいろと書いていきたいと思います。
本来、私が得意とするジャンルは、ボードゲームというよりはむしろ、その中でも更にニッチな「シミュレーション・ウォーゲーム」というジャンルのゲームです。とはいえ、元来は知育玩具や盤ゲームなどのゲームに強く興味があり、特に「ウォーゲーム」だけをプレイするというわけではありません。
なので、様々な切り口でボードゲームを垣間見ていければ……と思っています。
ところで、2019年現在、“ボードゲームブームは「ホンモノ」”なんて言われていますが、果たしてどうなんでしょうかね?
個人的に言えば、まだまだ「文化」として定着するには程遠いかな? なんて思っていますが、確かにメディアへの取り上げられ方は、ここ20年の中ではトップクラスなんじゃないかなと思おいます。「追い風」ってやつでしょうかね。
私が幼少の頃、今とは違う「盤ゲーム」のブームがあったんですよ。〈バンダイ〉〈タカラ〉〈タカトクトイス〉などが盤ゲームを一杯出してテレビCMをじゃんじゃん打っていましたものね。ただ、〈エポック〉はどちらかといえば、「盤ゲームのメーカー」というよりは、玩具っぽいイメージが強かった記憶はあります。
盤ゲームの「王様」といえばやはり真っ先に〈タカラ〉『人生ゲーム』を取り上げる人は多いと思います。私も、そうですしね。
ご存知だとは思いますが、『人生ゲーム』はもともと海外のゲームです。それを日本でライセンス契約して出したものがこれなのです。その色が濃く残っているのが、ゲーム中に使用する「お金」ですね。ドルでしょ? 確か。
私が遊んだ『人生ゲーム』ではスタートの1マス目が「宇宙人に連れ去られる」だった記憶が……。最後も、「億万長者」になるか「貧乏農場」へ行くかは、ルーレットの賭けで決まってしまうという……「人生是賭博」なんて社会を垣間見た記憶がありますw
「貧乏農場」なんて今じゃ使えない用語ですし、現代版はもう少し実際の「人生」に寄せているような気がします。その点では人生を“シミュレート”しようとしているのかもしれませんね。
〈エポック〉が玩具っぽいと私が感じた要因は、多分『デジタロン』を持っていたからでしょう。こちら、『SHOGUN』なんてタイトルで売られていているものを友人が持っていましたが。
『デジタロン』時代は、テレビCMもやっていましたし、今よりも盤ゲーム(ボードゲーム)は娯楽として認知度は高かった時代もあったわけです。
〈エポック〉の他の商品を上げてみるとパズルゲームの『パーフェクション』や『タンクコマンド』なんか、盤ゲームというよりはむしろ、プラスチックのコマや部品を使って楽しむ玩具としての色を強く持っていたような気もします。
1980年代の盤ゲームというのは、とてもバラエティ豊富な時代だったような気がいします。『パーフェクトボウリング』なんて、時代背景も反映したゲームも出ていましたしね。
〈バンダイ〉はデジタルコンテンツで権利を持っているゲームを盤ゲームベースに落とし込むといったトリッキーな方法でゲームを出していました記憶があります。『クレイジークライマー』がそれですね。これもテレビCMやっていました。
こう考えると、上に出してきたゲームは全てプレイしてきたものばかりですね。これらのゲームはとても楽しかったし、今思うととても良くできた作品ばかりだったと思います。
ゲームを作りたい、と思ったきっかけは、これたの作品を遊んでみて「自分でも作ってみたい」と思ったことがベースにあったからだと思います。ただ、造形を要する〈エポック〉タイプのゲームは自分には作れないし技術はない。
では、紙ベースでどこまで表現できるのか? 『すごろく』ではなく、もう少し『将棋』やなにかテーマを再現する作品は……。
そこからゲームを作る意識が強まっていったんだと思います。
(つづく)
2019/1/28
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