西南戦争『高瀬の戦い』を作ってみた〈その1〉

ゲーム
『高瀬の戦い』
JIM GAMES

2017年に個人で作成した作品で、すでに完成しています。発表する機会が現時点でないので、「ゲームマーケット2019大阪」において出店する〈BEGINNERS〉のブースで販売するかもしれません。あるいは、会場で『Fish! Dash! Cash!』をご購入いただいた方に先着でプレゼントにするかは現在考え中ですが。

2018年の大河ドラマは『西郷どん』でしたが、西郷隆盛最後の戦いとして知られる西南戦争中のターニングポイントとなった戦い、〈高瀬の戦い〉をテーマにしたミニウォーゲームです。

少し歴史を知っている人ならば、西南戦争といえば〈田原坂の戦い〉を思い出すかもしれませんが、その前哨戦となったのがこの〈高瀬の戦い〉です。高瀬の集落から東へ移った場所に〈田原坂〉があるのですが、この高瀬の集落が熊本へ向かう「玄関口」となることから西南戦争の中で鍵となった戦略上の拠点だった訳です。

実は、2017年に国際通信社から『ウォーゲームハンドブック2017』という商品が出版されました。そちらに掲載されているゲーム『田原坂の戦い』は私が作った作品で、元々はこちらの『高瀬の戦い』を掲載する予定でした。

ただ、〈西南戦争〉という知名度も低いテーマの作品で、いくら戦役全体の鍵となった戦いとはいえ、やはり〈田原坂〉だろうと、規模を大きくして作り直したのが『ウォーゲームハンドブック2017』のゲームになります。そちらのマップは高瀬を含めた田原坂、半高山(吉次峠)全体を扱ったゲームになっています。

『高瀬の戦い』の駒
JIM GAMES

『ウォーゲームハンドブック2017』をご存知の方ならば、駒のデザインや色使いが全く同じことは理解してもらえると思います。使用するコマの数も数値もほとんど同じですが、システムが若干違います。

●初心者向きを目指したゲーム
『高瀬の戦い』『田原坂の戦い』もウォーゲームをプレイしたことがないユーザーに手始めに遊んでもらうことを目的にデザインしましたが、その際に「下敷き」にしたのは『ドイツ戦車軍団』という作品でした。

『ドイツ戦車軍団』
エポックレックカンパニー/国際通信社

オーソドックスなウォーゲームの「文法」を習うには最適な作品で、中に4つの難度の異なるゲームが入っていることから人気を博しているベーシックゲームとして知られているものです。

『高瀬の戦い』は、この『ドイツ戦車軍団』のシステムをそのまま採用しており、ルール的にもオリジナルを遊んだ人ならばざっと目を通すだけでプレイは可能です。実は『田原坂の戦い』も基本は同じですが、「戦闘効果表」という戦闘を解決する表の中身が異なっています。なので戦闘後の処理方法が異なっており、ゲームの展開も異なってきます。

なぜ『田原坂の戦い』の戦闘効果表を変えたかというと、「より田原坂の戦いらしい展開が戦闘結果に反映すること」を目指したからです。いうなれば、歴史的な史実に寄せるために作りたかったということになります。

では『高瀬の戦い』では、歴史的な史実の展開とは異なるのか? というと、そうではありません。これはゲームのテーマになる「盤面の切り取り方」の問題で、ゲームを作る上では避けて通れないことだと思います。特に歴史をテーマにした作品にはよく起こることで、デザイン的な手法の一つと言えるんじゃないでしょうか。

具体的にどういうことなのかは、次回に書かせてもらいます。

(つづく)

2019/1/29

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